知っておくべきカーリースの注意点！実際の利用者が教えるリアルなデメリットと対策も紹介

知らないと後悔する、契約前に確認すべき7つの注意点と対策

カーリースはサービスによって料金もプランも異なります。そのため、よく調べずに契約してしまうと「こんなはずではなった」という事態になりかねません。契約をする前にしっかり確認しておきたい7つの注意点について見ていきましょう。

カーリースの注意点1：走行距離制限

多くのカーリースでは、車の価値を担保するために「走行距離制限」が設定されています。走行距離制限とは、ひと月や契約期間内で走行していいとされる距離で、上限を超えると、超過した分の追加料金が発生します。

そのため、利用頻度に合った走行距離に設定されていることが重要ですが、中には極端に短い走行距離制限を設定して、月額料金を安くしている所もあるため注意が必要です。

そのようなサービスを利用してしまうと利用が制限されるほか、超過による追加料金のリスクも高まります。

なお、一般社団法人日本自動車工業会が2022年4月に発表した「2021年度乗用車 市場動向調査」によれば、月間の走行距離は「～300km」が58％、「～600km」「～1,200km」がそれぞれ19％となっていることから、利用頻度が少ない方でも月間500～1,000km程度はあったほうが安心です。

カーリースの注意点2：月額料金に含まれる費用

カーリースが月々定額の料金で利用できるのは、税金や維持費が月額料金に含まれているからです。しかし、定額になる費用はカーリース会社によって異なるほか、含まれない項目については自己負担となります。

月額料金が安いカーリースの中には、定額になる項目が少ない所も多くある点に注意が必要です。たとえ月々の料金が安くても、自己負担が増えてしまえば、車にかかるコスト全体で見たときに購入するより高くなる可能性があります。

特に定期的に交換が必要な消耗部品代や工賃、10万円を超えることもある車検費用は、月額料金に含まれるか、もしくは定額になるメンテナンスプランがあるか、しっかり確認しておきましょう。

カーリースの注意点3：残価精算

カーリースは契約時に残価を設定することで安く利用できる仕組みのサービスです。ただし、契約方式によっては契約満了時に残価精算が必要になり、高額な費用を請求される可能性があります。

残価精算が必要な契約方式を「オープンエンド」といい、契約満了時の車を査定して、契約時に設定した残価との差分を精算します。返却した車の査定額が残価よりも高ければキャッシュバックが受けられますが、残価を下回った場合には差額を支払わなければなりません。

オープンエンドのカーリースの中には、残価を高く設定して月額料金を安くしている所もあるため、契約方式や、残価がどれくらいに設定されるかは注意しておきましょう。

なお、「クローズドエンド」という契約方式の場合は残価精算を行わないため、契約満了時に残価を理由として高額請求が発生する心配がありません。最後まで安心して利用する為にも、クローズドエンドのカーリースを選ぶのがおすすめです。

カーリースの注意点4：ボーナス払い

カーリースは月々定額のサービスですが、中にはボーナス払いを併用できる所もあります。ボーナス払いを利用すると通常月の料金を安くできるため、ボーナスに余裕がある方にとっては良い選択肢となるでしょう。

一方で、契約時に決めたボーナス払いの金額は途中で変更できない点に注意が必要です。ボーナスは会社の業績や転職などによって、減ったりなくなったりする可能性もあるだけに、契約満了まで無理なく支払い続けられるか、ライフプランも見据えた検討が大切です。

なお、月額料金が安いサービスでは、ボーナス払いが高額になっているケースも見られます。月々均等払いにするとほかのサービスより高くなるといったこともあるため、比較の際は均等払いにした金額で確認するようにしましょう。

カーリースの注意点5：中途解約

カーリースでは、総額を契約月数で割って月額料金を算出していることから、原則として中途解約が認められていません。特別な事情で認められた場合でも、違約金や解約金として、残りの期間分の料金を請求される点に注意が必要です。

特に選べる契約期間が限定的なカーリースでは、予定していたよりも長い期間で契約しなければならないなど、中途解約のリスクが高まります。希望に合った契約年数を選択できる、一定条件を満たせば契約満了前に乗り換えられるプランがあるといったカーリースを選ぶと安心です。

カーリースの注意点6：メンテナンスを受けられる店舗

カーリースでは、車のコンディションを維持するためにメンテナンスを受ける整備工場を指定しているのが一般的です。しかし指定の整備工場が少ない場合、自宅近くで受けられる所がない、旅行先などでのトラブル時に対応してもらえる店舗がない、引越し先に指定の整備工場がないといったリスクもある点に注意が必要です。

自宅近くに指定の整備工場があるかはもちろん、全国など広い範囲で利用できるか、指定の整備工場数が多いかといったあたりも事前に確認しておきましょう。

カーリースの注意点7：原状回復費用

カーリースは返却を前提としたサービスで、返却時には「原状回復」という車を借りたときの状態に戻す義務があります。事故などでできた大きな傷やへこみ、車内の取れない臭いや汚れなどは原状回復の対象となり、状態によっては修理費として大きな金額を負担しなければならない点に注意しましょう。なお、通常の使用でつく軽微な傷などは原状回復の対象に含まれません。

原状回復で高額な費用負担が発生しないようにするには、利用期間中の車の取扱いに気を付けるとともに、メンテナンスプランをつける、原状回復費用が補償されるプランがあるサービスを選ぶ、自動車保険（任意保険）に加入するといった対策が有効です。

実際の利用者はどう感じている？カーリースの注意点に関する口コミ

カーリースを利用するうえで知っておきたい7つの注意点に関して、実際の利用者はどのように感じているのでしょうか。失敗や後悔を感じている利用者の口コミ*を見てみましょう。

30代・男性

残価精算を気にして、車に乗る際に神経過敏になることが多いです。傷や過走行などに対するケアがあれば安心して利用できるのにと思います。

30代・女性

高いプランを契約してしまったので、他社のプランももっとたくさん見て、慎重に決めればよかったと思いました。

20代・男性

コストを抑えたくて走行距離制限を短く設定したら、超過して返却の際に追加料金を取られました。いざ車を持つと思っていた以上に乗る機会が増えて、これなら購入すればよかったと後悔しました。

30代・女性

中途解約ができないことを知らずになんとなく契約期間を決めてしまったため、契約満了前に中途解約が必要になって高額な違約金を支払いました。すごく損した気持ちです。

30代・女性

返却時の原状回復が心配で、とてもドライブを楽しむ気持ちにはなれません。子供がお菓子やジュースをこぼして汚してしまわないか、いつも気になります。

実際の利用者の方が後悔している点の口コミを見ていくと、多くの方がカーリースのサービス内容や注意点を理解しないままに契約してしまった様子がうかがえます。

カーリースの仕組みを正しく理解すると同時に、各社のサービス内容をしっかり確認して複数のカーリースで比較検討することが、カーリースでの失敗や後悔を防ぐポイントといえそうです。

** クラベルさん編集部が、カーリースを利用しているまたはしたことがある方を対象に行ったチャット調査ツール「Sprint」、アンケートツール「CloudWorks」を用いたインターネット調査を基に掲載

カーリースの注意点をカバーする選び方のポイント

利用者の口コミからもわかるように、7つの注意点はいずれも選び方次第でリスクを大きく抑えることが可能です。カーリースで失敗しない選び方のポイントを押さえておきましょう。

契約内容が充実していて月額料金が安い

どんなに月額料金が安くでも、自己負担が増えたり、契約満了時に追加料金を請求されたりするようでは、結果的に高くついて後悔につながるでしょう。

契約前に各社のサービス内容をチェックして、月額料金に多くの費用が含まれているか、走行距離制限は十分な距離で設定されているか、残価精算がない契約方式かといったあたりを確認して候補を絞り、数社を比較しながら検討することが大切です。

なお、比較の際は月々均等払いにしたうえで、自己負担の金額も合わせた総額で見ていくことがポイントです。

メンテナンスの多くが定額にできる

メンテナンスは車に乗るうえで欠かせないだけに、メンテナンスプランに加入しておくことをおすすめします。メンテナンスにかかる費用が定額になると、コストを気にせず定期的にメンテナンスが行えるようになり、車のコンディションを良好に保ちやすくなります。

そのためにも、メンテナンスプランの内容は重要です。できるだけ多くの項目が含まれていて、利用できる整備工場の選択肢が多いカーリースを選びましょう。

なお、カーリース会社によっては、自動車保険（任意保険）やロードサービスなどが含まれている所もあります。内容によっては個別に加入したほうが安くなるケースもあるので、シミュレーションをしたうえで決めるといいでしょう。

車がもらえるプランがある

走行距離制限制限や原状回復などによる追加料金が気になるときは、車がもらえるプランのあるカーリースを検討してみましょう。

車がもらえるプランでは、契約満了時にそのまま車が契約者の物になるため、原状回復の義務がなくなります。また、車の状態を担保する必要もないことから、走行距離制限がないケースも多いです。さらに、車がもらえるプランの契約方式はクローズドエンドになるので、残価精算の心配もありません。

車をもらった後はいつでも自由に手放すことができるので、必要最低限の期間で契約すれば、中途解約のりクスも大きく抑えられるでしょう。

車がもらえるカーリースとは？おすすめはどこ？

詳しくはこちらで確認できます。

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注意点をカバーできるカーリースならたくさんのメリットがえられる

選び方に気を付けて、注意点をカバーできるプランがそろったカーリースを利用すれば、次のようなメリットを享受できます。

• 初期費用不要で、維持費もまとまった出費の心配なく新車に乗れる
• 購入するよりコストを抑えられる
• ボーナス全額を趣味や車のドレスアップに使える
• 必要な期間だけ手軽に車に乗れる
• 面倒な手続きなどはすべてカーリース会社にお任せできる
• マイカーと変わらない自由度で利用できる
• もしものときのサポート体制も万全で安心
• 車に詳しくなくてもきちんとメンテナンスができる

できる限り車にかかるコストを抑えたい方や、手続きなどの手間を省いて手軽に車に乗りたい方、また、車に詳しくなかったり、車を持つのが初めてだったりする方にも、カーリースは向いているといえるでしょう。

実際にカーリースを利用して満足している方からは、次のような声が聞かれました。

20代・女性

車に詳しくないので、いろいろとサポートしてくれて、アプリで管理できるのはありがたいです。おかげでプライベートが以前より充実しているように思います！

40代・男性

これまでレンタカーを利用していたのですが、カーリースにしてから出かける機会が多くなって、家族とのコミュニケーションも増えました。キャンプ道具を積んだままにしておけるのも便利ですね。

30代・女性

子供の送迎用に利用していますが、教育費がかかる期間に車検などのまとまった費用がかからないのはとても安心感があります。苦手な手続き関係もお任せできて、本当に助かっています！

20代・男性

周りの同年代は中古車が多い中、自分の経済力に見合う形で新車に乗れているのはカーリースだからこそだと思います。安く利用できているあいだに、憧れのアメ車を買うための貯金もしていくつもりです。

30代・女性

走行距離が無制限になるサービスを選んだので、通勤や帰省などで頻繁に車を利用しても安心していられます。何より、ローンを組まずに新車に乗れたのは大きかったですね。

* クラベルさん編集部が「おトクにマイカー 定額カルモくん」の利用者を対象に行ったインタビューを基に掲載

カーライフをイメージして選ぶことが注意点をカバーできるサービスを見つけるコツ

カーリースにはいくつかの注意点がありますが、サービスを正しく理解して、ポイントを押さえてきちんと比較検討すれば、失敗しない選択が可能です。自身に最適なカーリースを効率的に選ぶためにも、車を必要とする期間や用途、利用頻度などを明確にするとともに、どのようなカーライフを送りたいかイメージしておくことをおすすめします。

口コミや人気も失敗しないカーリースを選ぶポイントの一つです！

※この記事は2023年9月時点の情報で制作しています