債務整理してもカーリースは利用できる？契約中の車はどうなる？対策と注意点を徹底紹介

債務整理するとカーリースの契約にどう影響する？

カーリースは利用する際に審査が必要になります。債務整理がネックになることのひとつは、審査の際にチェックされる信用情報に、金融事故情報として記録されてしまうことです。結果、審査に落ちる可能性が高まるといわれています。

また、契約中に債務整理を行った場合については、カーリースの契約が強制解約されるケースと、利用を継続できるケースがあります。具体的には、免除する債権を選べない「個人再生」「自己破産」では強制解約、免除する債権を選べる「任意整理」と「特定調停」では、そのまま契約を継続できる場合もあります。

債務整理とは？

債務整理は、借金の減額、または債権そのものが免除される特別処置です。

債務整理には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の４種類があり、免債される内容やその後の社会生活への影響が異なります。簡単にそれぞれの特徴を確認しておきましょう。

任意整理

金融機関やクレジットカード会社からの借入れ・債権に対し、利息のカットや返済回数の変更を交渉する手続きのことです。弁護士などを介して特定の債権者に交渉し、無理のない範囲で返済していけるように調整することができます。ただし、任意整理でできるのは利息のカットと返済回数の変更であり、元金は減らせません。

特定調停

特定調停は、簡易裁判所が、債権者と債務者を仲裁し、債務の返済条件や返済方法について決定する方法です。任意整理と同様に、対象となる債権を選ぶことができるものの、基本的に大幅な減額にならないことも多く、また、必ずしも調停が成立するわけではありません。

個人再生

個人再生も同様に、借入れの負担軽減を目的とした特別措置です。利息だけでなく元金を大きく減らすことができますが、一方で、すべての債務が対象になり、裁判所の許可も必要になります。

具体的には、減額後の金額を原則３年間で分割返済できることを示す再生計画表を提出し、債権者と話し合いをした上で、裁判所に認められれば、減額ぶんの免債が認められます。

ただし、手続きにあたっては、債務が住宅ローンを除く5,000万円以下であること、将来的に継続的な収入が見込めること、サラリーマンの場合は加えて収入が安定していることなどの条件があります。

自己破産

自己破産は、上記の3つとは異なり、税金や損害賠償金など非免責債権のあるものを除いて、すべての債務が免除されます。ただし、裁判所に申立を行い、返済が不可能であることを認めてもらう必要があります。また、手続きにかかる費用も高く、車、持ち家、株式などの財産も処分されます。

債務整理するとカーリースの審査に通りにくくなるのはなぜ？

カーリースを契約すると、長期にわたり利用料を支払っていくことになります。そのため、カーリースの審査では支払い能力や社会的な信用性がチェックされます。

その判断材料のひとつとして確認されるのが、信用情報機関に照会される信用情報です。債務整理をするとその記録が信用情報に登録されてしまいます。それによって審査の際に、支払い能力や信用性に問題があると見なされ、契約が結べない可能性が高まってしまうのです。

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カーリースの契約中に債務整理した場合はどんな影響がある？

締結しているカーリースの契約に大きく関わるのは「個人再生」と「自己破産」です。この２つはすべての債権が減額もしくは免除の対象となるため、カーリースの契約だけを除外することはできず、強制解約となります。「任意整理」と「特定調停」については、債権を選択できるため、カーリースの契約を継続できる場合もあります。

なお、強制解約となった場合、リース会社からの指示に従って利用している車を返却する必要があります。また、残っているリース料金については、自己破産の場合は原則支払い義務がなくなるため免除となりますが、個人再生では、その残金を違約金として支払うことになるケースもあります。

債務整理の情報はどこに記録され、いつまで残る？

債務整理を行った記録は、信用情報に永遠に残るわけではなく、一定期間が経つとその記録は消えます。債務整理の内容、また、信用情報機関によってその期間は異なりますので、下記の表を確認しておきましょう。

※１　代位弁済が実施された場合は「異動」と記録

※２　契約日が2019年9月30日以前の場合は、当該事実の発生日から5年を超えない期間

なお、自身の信用情報については、それぞれの信用情報機関に情報開示請求し調べることもできます。手数料がかかるものの、不安がある方は、カーリースの審査に申し込む前に信用情報をチェックしておくといいでしょう。

債務整理した方がカーリースの審査に落ちたときの対処法

信用情報に債務整理を行った記録が保管されているあいだは、審査に通りにくい状況が続きます。審査に通らない場合は、下記の対処法も検討するといいでしょう。

信用情報から記録が消えてから申し込む

すぐに車が必要でない場合は、信用情報が消えるのを待ってから審査に申し込むのが得策です。その際、信用情報機関に情報開示請求を行い、きちんと債務整理を行った記録が消えているかを確認しておくといいでしょう。

連帯保証人を立てる

連帯保証人とは、契約者の支払いが滞った際に、その支払義務を負う人のことです。成人で、安定かつ継続した収入がある方、また、信用情報にネガティブな記録がない方であることが重要ですが、連帯保証人を立てることで、審査に通りやすくなる傾向があります。

ファミリーカーとして家族名義で申し込む

親や配偶者などの家族がファミリーカーとして車を契約すれば、その車をシェアして乗ることも可能です。ただし、契約者である家族が審査に通る必要があり、支払い能力や社会的信用性に問題がないことが条件です。

また、注意しておきたい点は、一般的にカーリースは契約者がメインでその車に乗ることが前提とされていることです。ファミリーカーであっても、その契約者がまったく車を利用しない、いわゆる「名義貸し」は法律違反になりますので、行ってはいけません。

自社審査のカーリース会社に申し込む

カーリースの中には、信用情報を照会せず、独自の基準で審査を行うところもあります。そうした信用情報がチェックされないカーリースを選ぶのもひとつの方法でしょう。

ただし、自社審査のカーリースの場合、その多くが全国対応していない、選べる車両が中古車に限定されるなどのデメリットもあります。加えて、契約期間も短く、月額料金が高めに設定されているケースがほとんどなので、事前に料金やサービス内容を確認するようにしましょう。

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債務整理の情報が消えた後でもカーリースの審査に落ちるおもなケース

原則として、カーリースの審査基準は一般に公開されていません。そのため信用情報以外の要素で審査に落ちてしまう可能性もあるでしょう。以下ではそのおもなケースと対処法を紹介します。

年収とリース料金のバランスが合っていない

カーリースの審査では支払い能力がチェックされます。その際に重要な指標となるのが「返済負担率」です。これは年収に対し、カーリースの利用料に加え、ローンなどの返済額を合わせたものが、どのくらいの割合を占めるかを示すものです。この返済負担率が30～35％以下だと、年収と返済額のバランスが取れた状態にあると見なされます。

まずは、その目安に収まるようにリース料金を見直しましょう。安い車両に変える、グレードを下げる、不要なオプションをなくす、契約年数を長くして月額料金を下げるなどの方法があります。また、既存の借入れを無理のない範囲で減らすことでも返済負担率を改善することができます。

新たな滞納や未払いがある

信用情報には、ローンやクレジットカードの支払いなどの滞納や未払いも記録され、審査に影響を与えてしまいます。債務整理の記録が消えた場合でも、信用情報に新たなネガティブな情報があると審査に落ちてしまう可能性もあります。

審査を受ける前に借入れ状況を見直し、滞納や未払いがある場合は、完済してから審査に申し込むようにしましょう。

勤続年数が短い

審査では、収入の安定性、継続性に関わるものとして勤続年数もチェックされます。一般的に1年以上の継続年数があることが目安で、3年以上が望ましいといわれています。

現在の仕事に就いたばかりの方は勤続年数が1年を超えるまで待つ、転職を予定している方は審査を済ませておくなど、計画的にカーリースの審査に申し込むようにしましょう。

信用情報に取引記録がない

信用情報にクレジットカードの利用履歴などがまったく記録されていない、いわゆる「スーパーホワイト」も、「客観的に支払い能力を判断する材料がない」と、審査の際に不利に働くことがあるので注意が必要です。

適度な範囲でクレジットカードを利用し、その支払いをきちんと行っている実績を積み上げておくようにしましょう。

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カーリースの審査基準はリース会社によって異なります。業界最安水準の定額カルモくんは審査対象となる金額を抑えやすく、ほかのカーリースに落ちた方の利用実績も豊富です。

結果は最短即日、審査に通るか気軽に試せる「お試し審査」で確認してみましょう。

債務整理を行ったものの、無事にカーリースの審査に通ったケースとは？

過去に債務整理を行ったものの、カーリースの審査に通った方はどのような対策をしたのでしょうか。実際にカーリースを利用できた方の口コミで体験談を見てみましょう。

任意整理後、信用情報の記録が消えてから申し込みました

30代・男性

通勤で車が必要だったため、任意整理後、信用情報からその記録が消えたのを確認した後、カーリースに申し込みました。スズキ「アルト」を５年契約。月々の支払料金は10,000円台です。審査対策として、念の為連帯保証人を立てました。

できる限り安い車種を選びました

20代・女性

任意整理中に、知人からおすすめされたリース会社に申し込み、無事審査に通ることができました。ネットの口コミを参考に、審査対策としてできる限り安い車種を選んだことが良かったのかもしれません。軽自動車で、料金は15,000円程度。頭金なしで乗り始めの負担も少なく、特に現在までに不満に思った点はないですね。

審査対策として保証人を立てました

30代・男性

仕事に必要で任意整理中に車をリースしました。実は車を購入しようと考えたのですが、ローン審査に落ちてしまいカーリースを選択。特に申込みしやすそうだったので定額カルモくんを選びました。保証人を立てたことが効いたのか、審査に合格。利用している車は三菱の「eKワゴン」で10年契約。欲をいえば、もう少し燃費のいい車を選んだほうがよかったかなと思っています。

３名のうち１名は信用情報から任意整理の記録が消えたのを確認してから申し込んでおり、ほかの方も、安い車を選ぶ、保証人を立てるなどの対策をしたうえで、審査に臨んだことが伺えます。

総じて、比較的良心的な価格の車を選んでいるものわかります。基本的にカーリースでは審査対象となる金額が安いほど審査に通りやすくなる傾向があります。審査に不安がある方は、安い車両が豊富にラインナップされているカーリースを選ぶ、また、リース料金を抑えられるように長期契約が可能なカーリースを選ぶのも良い方法です。

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※この記事は2024年３月時点の情報で制作しています