約6,000万曲が聴き放題になる定額音楽配信サービス、『Apple Music』。
「ファミリープラン」に登録すれば、最大6人までApple Musicをお得に使うことができます。
この記事では、ファミリープランの登録・解約方法とファミリー共有の手順を解説します。

『Apple Music』ファミリープラン解説 友達と共有するデメリットとは
『Apple Music』とは?
Apple Musicとは、Appleが提供する定額音楽配信サービスです。
約6,000万曲がフルで聴き放題となるサービスとして、絶大な人気を得ています。
オフラインでの再生やレコメンド機能など、音楽を好きになるコンテンツが充実しているのが特徴です。
無料トライアル期間と3つの料金プラン
そんな『Apple Music』には、3ヶ月の無料トライアル期間と3つの料金プランが存在します。
無料トライアル期間は、文字通り『Apple Music』の機能を3ヶ月にわたってフルで楽しめる機能です。サービス利用料金は、登録から3ヶ月後のタイミングで発生します。
そのサービス利用料金は、3つのプランに分かれます。
学生プラン | ¥480/月 |
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個人プラン | ¥980/月 |
ファミリープラン | ¥1,480/月 |
基本的な使い方はどのプランでも同じですが、学生プランは「大学」「専門学校」「短期大学」などに就学中の学生に限り、48か月間(4年間)登録できます。
個人プランは一番ベーシックなプランで、ファミリー共有を利用しない方や学生プランの対象外の方が登録します。
『Apple Music』ファミリープランの詳細
さてここからファミリープランについて解説していきます。
まず、プランの特徴や概要をお伝えしていきましょう。
最大6人まで共有可能
ファミリープランの共有可能人数は最大6人。ですが計算上2人以上の共有で通常の個人プランよりお得に使えます。
もし6人家族で共有する場合、1人あたり約247円。これは、お得すぎですね。
一人ひとり別のアカウントが発行されますので、個人プランと遜色はありません。
料金の支払いは一括
料金の支払いは、ファミリー共有の管理人が一括で行います。それぞれのメンバーが頭割りして少額ずつ払う必要はありません。
また、ファミリー共有のメンバー追加も管理者だけが設定できます。
個人プランからのアップデートも可能
個人プランからファミリープランへ変更することも可能です。これまでのデータやライブラリはそのまま引き継がれます。
月の途中でプランを変更した場合、契約の残り期間を日割り計算して差し引かれます。これは、月払い・年払いのどちらでも同じです。
年払いでは、支払済みの料金9,800円が日割り計算されて、「使った日数分+ファミリープランの初月分1,480円」が返金されます。
ただし、auからApple Musicに加入した場合は「auかんたん決済」での支払いとなるため日割り計算はされません。
プランを変更する(iPhoneの場合)
【STEP.1】アプリを開き「For You」からアイコンをタップ
【STEP.2】「Apple IDを表示」をタップ
【STEP.3】Apple IDのパスワードを入力しサインイン
【STEP.4】「サブスクリプション」をタップ
【STEP.5】「Apple Musicサブスクリプション」をタップ
【STEP.6】「ファミリー」を選択
プランを変更する(Androidの場合)
【STEP.1】アプリを開いて「For You」で右上の記号→「アカウント」をタップ
【STEP.2】「メンバーシップを管理」をタップし、「ファミリー」をタップ
『Apple music』ファミリー共有の方法
ファミリープランで共有するためには、メンバーを追加する必要があります。
その操作を行う管理者(ファミリーオーガナイザー)は1名だけで、家族の中の成人に限られています。
ファミリー共有のメンバー追加の方法は以下の通りです。
【STEP.1】「設定」から「アカウント(名前)」をタップ
【STEP.2】「ファミリー共有」をタップ
【STEP.3】「ファミリーメンバーを追加」をタップ
【STEP.4】追加する家族(メンバー)を検索し、案内を送る
ここでは、iMessageから登録案内を送るか、直接口頭で登録を依頼するかを事前に選べます。ここでは、iMessageで送る手順を紹介します。
【STEP.5】各メンバーが届いたメッセージに従って登録する
これでファミリー共有のメンバー追加は完了です。
ファミリー共有できる機能
ファミリー共有は『Apple Music』に限って使われる機能ではありません。
共有できる項目はファミリー共有の設定画面で確認できます。
上の画像の赤枠で囲んだ部分が共有できる項目です。『Apple Music』以外の項目をひとつずつ見てみましょう。
購入アイテムの共有
家族の誰かが音楽やアプリや本などを購入すると、他の登録メンバーも自由に利用することができる機能です。
有料アプリでも、家族のうち誰か1人が購入すれば残りの全員が使えるのはかなりお得ですよね!
なお、他のメンバーが購入したアプリは、「App Storeの右上アイコン」→「購入済み」からチェックできます。
この画面で、誰の購入アプリを見るか選べばOKです。
iCloudストレージ
大容量クラウドのiCloudストレージも共有できます。
PCやスマホのバックアップ、写真の保存などに使えるiCloud。無料で利用できる容量は5Gなのですぐ埋まってしまいますが、200GB(月額400円)と2TB(月額1,300円)のプランであれば、家族で共有するのに適しています。
写真を大量に保存しすぎてスマホの容量がいっぱいになっている場合など、共有することで安く便利に使いこなせます。
しかし、家族に見られたくない写真もありますよね。そんなときは、家族で共有したい写真だけを入れておける「共有アルバム」を使って共有できるので一安心です。
位置情報の共有
スマホの位置情報を共有すればGPS機能をつけられます。
メンバーの誰かがスマホを無くした時に便利な一方、いつでも居場所がバレてしまうのでプライバシー的に議論の余地があるでしょう。
子どものいる家庭であれば、登下校時の見守り用としてあると安心ですね。
スクリーンタイム
スマホの利用状況を知らせてくれる「スクリーンタイム」は、子どもの使いすぎ防止に役立ちます。
利用頻度やよく使うアプリ、スマホを立ち上げた回数などが詳細にわかるので、スマホ依存の対策として共有しても良いでしょう。
テレビチャンネル(Apple TV+)
Apple TV+は、月額600円で視聴できるサブスクリプションサービス。これも『Apple Music』と同様に、最大6人まで使えます。
映画やドラマが定額で見放題なサービスで、これもファミリー共有が断然お得です。
Apple Arcade
こちらは定額でゲームし放題なサブスクリプションサービス。月額600円で最大6人まで共有可能です。
アクションやアドベンチャー、パズルなど、数多くのゲームをプレイし放題とあって、2019年のサービス開始以来人気を集めています。
ホームシェアリング設定
Appleのデバイスには「ホームシェアリング」という機能があります。これは、同じWi-Fiに繋がっている最大 5 台のデバイスでiTunesのライブラリを共有できるというもの。
例えば、音楽、ムービーなど、他のユーザーがiTunesにダウンロードしているコンテンツを、自分のiTunesから再生して楽しむ、といったことができます。この機能を活用することで、あなた以外のユーザーが購入した音楽を、あなたのiTunesに自動的にコピーするよう指定する事も可能なのです。
ホームシェアリングの設定方法は以下の通りです。
【STEP.1】スマホの「設定」から「ミュージック」をタップ
【STEP.2】「ホームシェアリング」に、使いたいApple IDでサインイン
これで、ホームシェアリングをオンにしたほかのデバイスでも音楽やムービーの再生が可能です。
ホームシェアリングは、特にApple Homepodを使う際に大活躍しますよ!
『Apple Music』ファミリープランのメリット
ここから、ファミリープランのメリットを紹介します。
それぞれがアカウントを保有できる
ファミリープランだからと言って、一つのアカウントを全員で使うわけではありません。各メンバーは、それぞれ個別のアカウントを保有できます。
それぞれがライブラリに好きな曲を追加し、好きなプレイリストを作成することができます。この個別アカウントは、個人プランのそれとまったく同じように使えるのです。
未成年の楽曲購入に承認機能をつけられる
ファミリープランに追加するアカウントは、「子ども用」に設定することができます。子ども用にすると、以下のようなことが可能です。
・Apple Storeでなにか購入する際は親の承認が必要になる
・過激な表現の歌詞が表示できない
・一部のアプリに使用制限がかかる
勝手に購入できないように承認機能がつくのはとてもありがたいですね。
iTunesで購入したコンテンツを共有できる
先ほど紹介した「ホームシェアリング」の機能により、購入コンテンツを家族内で共有することができます。
他のメンバーが購入した楽曲をあなたが聴くこともできますし、あなたが購入したムービーを他のメンバーが見ることもできます。
ファミリープランであれば、個人プランよりも贅沢に機能を使いこなすことができるでしょう。
『Apple Music』ファミリープランのデメリット
プライバシーがダダ漏れになる可能性がある
ファミリー共有をすると、音楽以外にもさまざまな情報を共有することができます。これらは便利である一方で、プライバシーの面で不安要素にもなります。
共有範囲は管理者が選択できるので、事前にしっかり話し合いましょう。
メンバーが無料トライアル期間を消費する
『Apple Music』では3ヶ月の無料トライアルが1度だけ使えます。
ですが、ファミリー共有をされた相手はそれを受ける資格を失ってしまいます。
共有する前に無料トライアルを経験してもらった方が、メンバーも納得するでしょう。
ファミリープランの注意点
ここからは、ファミリープランの利用における注意点を挙げます。
特に、「家族以外の間柄で利用する場合」は細心の注意が必要です。
ダウンロードしたデータを共有できない
ファミリープランの場合でも、ダウンロードした楽曲や作成したプレイリストは共有されず、それぞれのアカウントでのみ使えます。
同じ曲でも、ダウンロードしてオフラインで聴きたい場合はメンバーが各自でダウンロードする必要があります。
友達とのファミリー共有はトラブルのもと
規約には、「家族に限定する」という旨の記述はありません。つまり、友達間でファミリープランを使うのもNGではありません。
しかし、これはトラブルの元になりかねません。
購入したものの支払いはすべて1人に
料金の支払いが一括で行えるのはメリットでもある反面、各メンバーが購入したコンテンツの料金も管理者が支払う必要があり、トラブルの原因になることも。
また、ファミリー共有の設定次第では、購入アイテムなどのプライバシーも知られてしまうので、メンバー間でのルールを厳密に決めておきましょう。
例
支払いの規則
・コンテンツの購入前に相談する
・購入したら月末までに支払う
共有の範囲
・位置情報の共有はしない
メンバーに少しでも不安要素がある場合は、家族など信頼できる範囲に限定して共有したほうがよさそうです。
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