『Apple Music』のファミリープランに登録すれば、最大6人までApple Musicを使うことができます。2人以上で使えば個人プランよりも料金がお得になります。
本記事では家族や友人との共有方法、メリット・デメリット、ファミリープランの登録手順や通常の有料プランとの違いなど徹底解説します。
※料金はすべて税込価格です。

『Apple Music』ファミリープラン解説 友達と共有するデメリットとは
『Apple Music』とは?
Apple Musicとは、Appleが提供する定額音楽配信サービスです。約9,000万曲がフルで聴き放題となるサービスとして、絶大な人気を得ています。
オフラインでの再生やレコメンド機能など、音楽を好きになるコンテンツが充実しているのが特長。
出典元:Apple Music
無料トライアル期間と4つの料金プラン
『Apple Music』には、無料トライアル期間と4つの料金プランが存在します。
無料トライアル期間は、文字通り『Apple Music』の機能をフルで楽しめます。サービス利用料金は、登録からトライアル期間終了のタイミングで発生。
そのサービス利用料金は、4つのプランに分かれます。
4つの料金プラン
Voice | ¥480/月 |
---|---|
学生プラン | ¥580/月 |
個人プラン | ¥980/月 |
ファミリープラン | ¥1,480/月 |
「Voice」プランは、Siriと合わせて使う新しいプラン。Macをはじめ、すべてのApple製デバイスで使えて、あらゆる曲やプレイリストに自分の声だけでアクセスできます。
「学生プラン」は大学、専門学校、短期大学などに就学中の学生に限り、48か月間(4年間)登録できるプラン。
「個人プラン」は一番ベーシックなプランで、ファミリー共有を利用しない方や学生プランの対象外の方向けです。
「ファミリープラン」は最大6人まで家族や友人と申し込めます。月額料金を安く済ませたい方などや家族で入りたい方のためのプランです。
『Apple Music』ファミリープランの詳細
ここではファミリープランについて解説していきます。まずはプランの特徴や概要をお伝えしていきましょう。
最大6人まで共有可能
ファミリープランの共有可能人数は最大6人。2人以上の共有で通常の個人プランよりお得に使えます。
もし6人家族で共有する場合、1人あたり約247円。個人プランだと980円、2人で使う場合は1人あたり740円なので非常に安く済みます。
1人ひとり別のアカウントが発行されるので、ほか人の曲とライブラリが一緒になることもありません。
料金の支払いは一括
料金の支払いは、ファミリー共有の管理人が一括で行います。それぞれのメンバーが頭割りして少額ずつ払う必要はありません。
また、ファミリー共有のメンバー追加も管理者だけが設定できます。
個人プランからのアップデートも可能
個人プランからファミリープランへの変更はいつでもOK。これまでのデータやライブラリは引き継がれ、これまで通りに使えます。
月の途中でプランを変更した場合、契約の残り期間を日割り計算して返金されます。これは、月払い・年払いのどちらでも同じ。
年払いでは、支払済みの料金9,800円が日割り計算されて、「使った日数分+ファミリープランの初月分1,480円」が返金されます。
ただし、auからApple Musicに加入した場合は「auかんたん決済」での支払いとなるため日割り計算はされません。
プランを変更する(iPhoneの場合)
プランを変更する(Androidの場合)
『Apple music』ファミリー共有の方法
ファミリープランで共有するためには、Appleのファミリー共有機能を使ってグループを作成し、メンバーを追加しましょう。
その操作を行う管理者(ファミリーオーガナイザー)は1名だけで、家族の中の成人に限られています。
ファミリー共有のメンバー追加の方法は以下の通りです。
4.追加する家族(メンバー)を検索し、招待を送る
iMessageから追加したいメンバーに招待を送信しましょう。
家族や友人がその場にいる場合は「直接会って登録を依頼」を選択すれば、管理者のスマホからApple IDとパスワードを入力してもらうだけで追加できます。
ここではiMessageから招待を送る方法を紹介します。
これでファミリー共有のメンバー追加は完了です。
『Apple Music』ファミリープランのメリット
ここからはファミリープランのメリットを紹介します。
2人以上で使うとお得
『Apple Music』の個人プランは月額980円。そのためファミリープランを2人で使うと1人あたり月額740円で使えることになりお得です。
使う人数が増えれば増えるほど1人が支払う金額が安くなります。最大人数の6人で使えば1人あたり月額約247円と破格の金額です。
家族や仲の良い友人と申し込めば、安く『Apple Music』を使えます。
それぞれがアカウントを保有できる
ファミリープランだからと言って、1つのアカウントを全員で使うわけではありません。各メンバーは、それぞれ個別のアカウントを保有できます。
それぞれがライブラリに好きな曲を追加し、好きなプレイリストを作成できます。個別アカウントは、個人プランとまったく同じように使えます。
未成年の楽曲購入に承認機能をつけられる
ファミリープランに追加するアカウントは「子ども用」に設定できます。子ども用にすると、以下のようなことが可能です。
子ども用の機能
- Apple Storeでアプリ購入やゲーム内課金をする際に承認機能をつける
- 過激な表現の歌詞を非表示
- 一部のアプリに使用制限をかける
勝手に購入できないように承認機能がつくのは、親にとってはありがたいですね。
iTunesで購入したコンテンツを共有できる
先ほど紹介した「ホームシェアリング」の機能により、購入コンテンツを家族内で共有できます。
他のメンバーが購入した楽曲をあなたが聴くこともできますし、あなたが購入したムービーを他のメンバーが見ることもできます。
『Apple Music』ファミリープランのデメリット
ここでは『Apple Music』ファミリープランのデメリットを紹介。ファミリープランの登録前に確認しておきましょう。
プライバシーがダダ漏れになる可能性がある
ファミリー共有をすると、音楽以外に位置情報やアプリの利用状況、有料コンテンツの支払いなどの情報も共有されます。
共有範囲は管理者が選択できるので、プライバシーの面で不安な方は事前にしっかり話し合いましょう。
メンバーが無料トライアル期間を消費する
『Apple Music』では無料トライアルが1度だけ使えますが、ファミリー共有をされた相手は無料トライアルを使えなくなってしまいます。
共有する前に無料トライアルを経験してもらった方が、相手も納得するでしょう。
ファミリープランの登録・解約方法
ファミリープランの登録方法
iPhoneを使ってファミリープランの登録方法を解説します。まず管理者となる人が個人プランに登録し、ファミリープランにアップグレードする必要があります。
1.管理者が個人プランに登録
まずは管理者となる人が個人プランに登録している必要があります。Apple Musicのアプリをダウンロードしましょう。
以下、ダウンロード直後の画面です。
筆者は以前使っていたので1ヶ月間のみ無料となっています。
2.Apple IDとパスワードを入力して登録
自分のApple IDとパスワードを入力して登録しましょう。以下画像のように「完了」と表示されれば問題ありません。Face IDまたはTouch IDでも申し込み可能です。
これで管理者の個人プランの登録が完了します。
3.管理者のアカウントからファミリープランを選択
管理者のアプリから右上にある「アカウント」をタップし、「ファミリープランにアップグレード」を選択します。
4.「アップグレード」をタップ
5.Apple IDのパスワードを入力して申し込み
Apple IDのパスワードを入力し、申し込めば個人プランからファミリープランへの変更が完了します。Face IDまたはTouch IDでも申し込みできます。
なおiPhoneの場合、Apple IDに紐づいている支払い方法が、自動的にApple Musicの支払い方法に設定されます。
ファミリープランの解約方法
ファミリープランの解約方法は、いたってシンプルです。
1.管理者のアカウントから「サブスクリプションの管理」を選択
管理者のアプリから右上にある「アカウント」をタップし、「サブスクリプションの管理」を選択します。
2.「サブスクリプションをキャンセル」を選択
「サブスクリプションをキャンセル」を選択すれば解約されます。
筆者は無料トライアル中のため「無料トライアルをキャンセル」と表示されています。
ファミリープランの支払い方法
『Apple Music』ファミリープランの支払い方法は、ほかのプランと同様に3種類の中から選べます。
ファミリープランの支払い方法
- クレジットカード
- キャリア決済
- iTunesギフトカード
ファミリープランは管理者がまとめて月額料金を支払う必要があります。
トラブルにならないように誰が管理者として支払うのか、追加されたメンバーはいつ管理者に料金を支払うのかなどを事前に決めておきましょう。
ファミリー共有ができない場合の対処法
ファミリー共有ができない場合の原因と対処法を紹介します。
原因① ファミリー共有機能がオフになっている
ファミリー共有機能がオフになっている場合があります。共有したい人の『Apple Music』の画面でファミリー共有機能がオンになっていることを確認しましょう。
原因② iCloudからサインアウトできていない
『Apple Music』メンバー共有できない原因の1つに「iCloudからサインアウトしていない」ことが考えられます。
ファミリープランのメンバー共有ができない場合、iCloudからサインアウトして再度試してみましょう。不具合が起きて、共有できていない可能性があります。
原因③ Apple Musicのファミリープランに登録されていない
ファミリープランに加入できていない場合があります。ファミリープランにちゃんと入っているかどうかは以下の手順で確認できます。
1.設定アプリを開く
2.画面上部の自分のアカウントを選択
3.「サブスクリプション」を選択
4.『Apple Music』を選択
5.プランを確認する
原因④ ファミリープランがまだ反映されていない
『Apple Music』にファミリープランがまだ反映されていない場合があります。『Apple Music』のアプリを再起動してみましょう。
原因⑤ 「連絡先」のアプリに共有相手の連絡先がない
「連絡先」のアプリに共有相手メールアドレスや電話番号が追加されていないと送信できないことができます。
ファミリー共有をメールやSMSでする場合は、事前に管理者の連絡先アプリに共有したい相手の連絡先を登録しましょう。
原因⑥ 連絡先の共有が許可されていない
「連絡先」のアプリがほかのアプリへの共有を許可していない場合、招待が送れない場合があります。共有の設定は連絡先アプリを開き、共有設定から確認できます。
原因⑦ 『Apple Music』に不具合が起こっている
上記の対処をしてもファミリープランを共有できないのであれば、スマホを再起動する、もしくはOSのアップデートをしてみましょう。
再起動しても直らない場合は、『Apple Music』に何か不具合が起こっているかもしれません。Apple Musicに問い合わせをしたほうがいいでしょう。
Apple公式サポートはこちら。
ファミリープランのQ&A
『Apple Music』ファミリープランに関してのよくある質問と回答をまとめました。
機種変更の時はどうしたらいい?
機種変更の際は新しい機種からAppleIDによるサインインすれば、これまで通り『Apple Music』が利用できます。
しかしダウンロードしていた楽曲は新しい端末で再度ダウンロードする必要があります。
個人からファミリーに加入すると曲が消える?
個人プランからファミリープランに移行しても、ライブラリの楽曲が消えることはありません。これまで通り使えます。
Apple Musicだけをファミリー共有できる?
ファミリー共有する際は『Apple Music』の機能だけをメンバー間で共有できます。
ファミリー共有を設定した後に表示される画面で『AppleMusic』のみにチェックを入れ、ファミリー共有すれば、購入アイテムや位置情報などの機能は共有されません。
ファミリープランの注意点
ここからはファミリープランの利用における注意点を紹介します。特に支払いに関しては注意が必要です。
ダウンロードしたデータを共有できない
ファミリープランの場合でも、ダウンロードした楽曲や作成したプレイリストは共有されず、それぞれのアカウントでのみ使えます。
同じ曲でも、ダウンロードしてオフラインで聴きたい場合はメンバーが各自でダウンロードする必要があります。
購入したものの支払いはすべて1人に
料金の支払いが一括で行えるのはメリットでもある反面、各メンバーが購入したコンテンツの料金も管理者が支払う必要があり、トラブルの原因になることも。
特に友人間でファミリープランに入っているときは、誰が支払うかや、割り勘した金額をいつ管理者に払うかなどを事前に決めておくと良いでしょう。
事前に決めるルールの例
支払いの規則
・コンテンツの購入前に相談する
・購入したら月末までに管理者に支払う
共有の範囲
・位置情報の共有はしない
共有相手に少しでも不安要素がある場合は、家族など信頼できる範囲に限定して共有したほうがよさそうです。
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